こんにちは、リカコです。
今日は、低コストで個人でも簡単にCDジャケットを作成できる方法をお伝えします!
ここでは、イラストレーターやPhotoshopがなくても、スマホ1つで簡単にCDジャケットのデザインが作成でき、印刷業者への発注や入稿方法も合わせて知ることができます。
スマホで手軽に、本格的なCDジャケットを作成したいとお考えの方のご参考になればと思います。
CD制作に必要な資材
先ず、CDができるまでに必要な資材関係は以下表の通りです。
必要資材 | 内容 |
---|---|
CDケース | プラスチックスリムケース(標準5mm) |
CD-R | インクジェット印刷可能な音楽CD-R |
CDジャケット | ジャケットのみ(120mm × 120mm)、バックインレイ等は今回なし。 |
OPP袋 | 透明なもの(テープ付きが便利です) |
CDジャケット以外の資材は、Amazonや楽天市場等でも安価に購入可能です。
CDケース
今回制作するCDは、一般的に出回っているプラスチックケース(スリムケース)に入る作品を作ります。(ジャケットサイズは120mm × 120mm)
CD-R
レーコーディングした音源を記録するCD-Rは、音楽用のものを購入しましょう。
また、レーベル印刷可能なCD-Rを購入し、レーベル印刷可能な複合機を利用すれば、自宅でも簡単にCDレーベルを作成することができます。
OPP袋
OPP袋に個包装すれば、市販で販売されているCDさながらの作品になるので、販売を目的にしている場合にはOPP袋は必須です。
CDジャケット
CDジャケットは、作品の顔ともいうべき表紙になる重要なポストですよね。
(表紙の内側を歌詞カードにする人も多いですね)
CDジャケットの作成方法は作りたい作品によって様々。自宅でプリントする方法もありますが、よりクオリティの高いものにするには印刷業者へデザインデータを送り複製印刷して貰うのがおすすめです。
以上。CDを作成する上で必要な資材を踏まえた上で、今回はCD制作の中で重要なCDジャケットの制作方法についてお伝えします。
CDジャケット制作に必要なもの
それでは、CDジャケットができるまでに必要なものを見ていきましょう。
制作に必要なのは、以下3点です。
スマートフォン
パソコンがなくてもスマホ1つでCDジャケットのデザインが作成できます。
ちなみに私が使用した媒体はiPhoneです。
(※今回、発注業者への入稿はパソコンを使っております)
無料アプリ『Canva』
今回は、オシャレなテンプレートが豊富で、初心者でも簡単に扱えるデザイン作成ツール『Canva』を使います。
私の場合は、使いたい機能が有料版にあったので、Canvaの30日間無料体験を使ってその間にデザイン作成しましたが、無料版でも作成可能です。
発注業者サイト(今回はプリントパック)
今回は、言わずと知れた印刷サービス企業大手の『プリントパック』を利用します。
主にインターネットによる印刷サービスを提供し、国内でも最大規模の印刷通販事業を展開している、価格も良心的で安心な印刷会社です。
(※今回、発注業者への発注はパソコンを使っております)
CDジャケットの作り方
それでは、実際にCDジャケットの作成から発注方法まで画像付きで進めていきますので、見てみましょう!
先ずは、スマホでCDジャケットのデザインを作成していきます。
Canvaでデザインを作成する
今回は標準のプラスティックスリムケースに入る見開き1枚(4P 二つ折り)のCDジャケットを作成します。
1.Canvaを開く。
2.真ん中の+(プラス)をタップします。続いて、カスタムサイズを選択。
3.「幅242mm」と高さ「119.5mm」と入力します。
(スリムケースでのジャケットのサイズは高さ119.5mm × 幅121mm が標準です。)
サイズ画像が表示されたら上の「・・・」をタップ。
4.「設定」をタップし、「塗り足し領域を表示する」にチェックします。
5,塗り足し領域が出現しました。もう一度、上「・・・」をタップし、「ガイドを追加する」をタップ。
6.カスタムを選択します。列を「2」、ギャップを「0.1mm」、余白「0mm」に設定します。
7.折り込み線のガイドが出現しました。あとはジャケットをデザインしていきます。
先ずは、ジャケット表紙になる面(1P)と外側バック(2P)のデザインです。
CanvaでPDFに出力する
8.デザインが完成したら、右上の↑マークをタップし「ダウンロード」します。
この時、「PDF(印刷)」を選びます。
9.次に、「トリムマークと塗り足し」、「PDFのフラット化」にチェックを入れ、カラープロファイルを「CMYK」を選びます。(RGBでも可能ですが、印刷時に色味が若干変わる可能性があります)
ダウンロードしたら、PDFデータを保存しましょう。私はiPhoneのファイルに保存しました。
10.名前を付けて保存します。ファイル名は「CDジャケット表(1P2P)」としました。
11.内側の歌詞カードのデザイン(3P、4P)も8からの手順と同じ要領でデザインを作成し、PDFデータをダウンロードしておきましょう。
こちらのファイル名は、「CDジャケット裏(3P4P)」と名前を付けて保存しておきました。
パソコンで入稿用フォルダを作成、圧縮する
12.入稿時のアップロードは1度のみになっているため、パソコンに入稿用フォルダを作成し、デザインデータを纏めていきます。
先ほどスマホで保存した2つのPDFデータをパソコンへ移します。
ちなみに、完成時のイメージを伝えるために、私の場合はこのPDFデータと一緒に、スクショ画像(以下画面のPNGとなっているもの)も一緒に入稿用フォルダへ入れました。(スクショ画像のファイル名は「イメージデータ表」「イメージデータ裏)としています)
また、印刷業者にCanvaで作成したことを伝えるために、フォルダ名は、「Canvaで作成/CDジャケット二つ折り」としました。
13.データを入稿用フォルダに纏めたら、圧縮します。
圧縮方法は、MacBookの場合フォルダを右クリックし「〜を圧縮」という項目を選択すれば圧縮できます。
これで、入稿用データの準備は完了です。
続いて、印刷業者への発注と入稿方法を見ていきましょう。
プリントパックに発注する
1.パソコンで、プリントパックのサイトを開きログインします。
プリントパックを利用するためには、ユーザー登録が必要なので、はじめての方は先ずユーザー登録をしておきましょう。(登録無料)
2.CDジャケット印刷を発注していきます。
上項目の「ご注文」から「全商品からご注文」をクリックします。
3.下の方にある「CDジャケット印刷」をクリック。
4.今回は見開き1ページの歌詞カードになるジャケットのみを発注するので、『セレクトB」の「2P〜16P コート135」をクリック。
5.お好きな部数とジャケット表裏の色構成を選べます。
今回は「表を4色フルカラー」の「裏をモノクロ」になるようなジャケットを「200部」、印刷発注します。
6.ご注文内容入力画面で、商品名を入力。(今回は「CDジャケット」としました)
裏面の色指定で色が1色選べるので、お好きは色を選択。(今回は歌詞カード面をモノクロにしたいので「スミ」にしました)
7.進捗確認メールは、「希望する」を選択。(これを選択することで、発注後業者から進捗メールが届くようになります)
加工は、「左綴じ(通常横書きの場合)」を選択。
色校正やパーツスキャニングは「利用しない」を選択。
8.データ作成環境の選択画面Step1で、ご自身でお使いのパソコンのOSを選択。
今回は、スマホでデザインデータを作成していますが、ここでは発注・入稿に使っているパソコン(Mac OSX intelMac)を選択しました。
9.Step2、制作アプリケーションの選択で、デザイン制作に使用したアプリを選びます。
今回は、Canvaを使用しており、該当の項目がないので一番近しい(?)「Office mac」を選択しました。
10.Step3、ご入稿方法の選択では、web上からの入稿を選択。
優先データチェックは、「希望しない」を選択。(別途料金が発生するオプションです)
11.データ修正サービスは「希望しない」を選択。(別途料金が発生するオプションです)
データ保管サービスは、今回は「増刷予定は無いのでデータは保存しない」を選択。
12.ご注文商品の確認画面で、ここまでの入力内容を確認し、変更がなければ次へ。
13.お支払い方法の指定画面で、お好きな支払い方法を選択。
今回は代金引換にしました。(代引きは別途手数料がかかります)
14.お届け先の指定画面で、「上記住所(基本登録住所一カ所)へお届け」を選択。
(ここで納品場所を指定して、受け取り相手を変えることもできます)
15.確認画面で、受け取り可能な曜日設定を確認しましょう。
(デフォルトは全チェックになっているので、いつでも良ければこのままで大丈夫です。)
支払い金額を確認し、この内容で問題なければ「ご利用規約に同意する」にチェックを入れ注文を確定します。
以上が、発注までの手続きです。
プリントパックに入稿する
それでは、先ほど作成したデザインデータを入稿していきましょう。
1.プリントパックのトップページの右上上部に「データ入稿・再入稿」の項目があるのでクリック。
「データ入稿(web入稿・クイックデータチェック)」のボタンを押下。
2.「web入稿窓口」のボタンを押下。
3.あとは、先ほど保存しておいた圧縮ファイルをアップロードすれば、入稿は完了です。
その後、プリントパックから以下のような進捗メールが届き、無事納期までにCDジャケットが届きました。
あとは、レコーディング音源にCDレーベルを作成し、このジャケットと一緒にCDケースに入れて、OPP袋で包装すれば市販で販売されるCD音源さながらの作品が完成します!
まとめ
いかがだったでしょうか?
私の場合は、このやり方でプリントパックからは特に修正依頼もなく、無事納入期限までにCDジャケットが届きました。
ただし、このやり方はプリントパック側が推奨する公式のやり方ではなさそうなので、何かあった時のために納期は余裕を持って早めに発注・入稿するようにした方が良いかと思います。
ちなみに、今回は200部発注しましたが、予備も沢山付けてくれていました。やはり安心の大手、良心的です。
プリントパックでは、CDジャケット以外にも様々な印刷物を取り扱っているので、私自身いつもお世話になっています。
今回の記事が、自作でCD制作を考えられている方のご参考になれば幸いです。
皆さんも、素敵な作品ができますように。
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